変えないことがこだわり、ブルーボトルの深いワケ


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青いボトル=劇薬? 30年間変わらないオーガニック化粧品の瓶に込められた意味と、リサイクルへの熱い思いとは…。

「1万人のクリエイターミーツPASS THE BATON」プロジェクト、第二回目に取り組むテーマは、英国生まれのオーガニック・ヘルス&ビューティブランド、ニールズヤード レメディーズの使用済みブルーボトルです。

80年代初めから植物性由来成分を使った化粧品づくりにとりくみ、製品を通じて本当の健やかさ・美しさを伝え続けてきたニールズヤード レメディーズ。同ブランドのほとんどの製品に採用されているブルーボトルは、30年以上も同じデザインのまま、ファンに愛され続けています。
ニールズヤード レメディーズの日本法人代表 梶原さんに、オーガニック製品へのこだわりとブルーボトルの意味、今回のリサイクルプロジェクトに期待していることを伺いました。



英国で生まれた、オーガニックの草分け的存在

1981年、ニールズヤード レメディーズはイギリスのコベントガーデンという場所で開業。もともとは、ハーブ、エッセンシャルオイル、フラワーエッセンス、ホメオパシー、サプリメントなどを扱った小さなお店でした。

梶原さん(左)と、ニールズヤード レメディーズ1号店(右)

梶原さん(左)と、ニールズヤード レメディーズ1号店(右)

梶原さんは1984年にこのブランドに出会い、その哲学に強く心を打たれたといいます。「オーガニックという概念が浸透していなかった当時から、『10年後とか15年後にあるべき世界のために何をすべきか?』を考えているブランドでした」と、梶原さんは振り返ります。

ニールズヤードの姿勢は、創業以来一貫しています。
たとえば、
 ・植物成分にこだわって、合成香料を使わない。
 ・動物実験をしない。
 ・原料に遺伝子組み換え成分は使わない。
 ・シンプルパッケージで、なるべく製品一つ一つにボックスを使わない。リサイクルペーパーを使う。
 ・使用済みボトルを回収する。 
 ・オーガニック原料がある場合はすべてに優先してそれを使う。
…など。

大量生産・大量消費が世界的に加速していた時代にあって、同ブランドはまさにオーガニックの草分け的な存在だったと言えます。

現在、ニールズヤード レメディーズのWebサイトでは、その理念や歴史を丁寧に紐解く「30周年記念ブック」を公開中です。

現在、ニールズヤード レメディーズのWebサイトでは、その理念や歴史を丁寧に紐解く「30周年記念ブック」を公開中です。



30年変わらないブルーボトル

一度目にすると忘れられないほどの美しさをもっているニールズヤード レメディーズのボトル。実は、30年前からデザインが変わっていないのだそう。

「化粧品の瓶で、同じデザインを使い続けることは、珍しいんです。完成されたデザインだから変えなくてもいい。進化するのは中身だけでいいと考えています。いつまでもモデルチェンジの必要がないから、僕は《化粧品のロレックス》って呼んでいます」(梶原さん)

ボトルの色が青いのには、2つの理由があります。ひとつは遮光性。紫外線をカットする青は、自然由来の製品を保存するのに適しています。もうひとつの理由は、もうひとつの理由は、店頭のプレゼンテーションのためです。まず、美しいブルーに惹かれて製品を手に取ってもらいたいから。昔からフランスの薬局において、青いボトルは『劇薬』を入れる容器でした。劇薬は危険だけれど、使い方よっては良い効果をもたらすことができる…という、逆説的な「サプライズ」の意味も込められています。

さらに商品を使ってみた瞬間に、見た目の美しさ以上に、その質の良さに驚いてもらいたいという狙いもあります。



野菜と同じ?「オーガニック」の本当のところ

そもそも、「オーガニック」とは一体なんでしょうか?

梶原さんいわく、「わかりやすく例えるなら、農薬を使った野菜と、使っていない野菜の、どちらを食べたいか?という問いと同じです」とのこと。

「食べ物も化粧品も、考え方は同じです。野菜を食べるように、化粧品も肌につけることで体に浸透していきます。農薬を使わないオーガニックは自然も汚さないし、当然、人間の体にも良いのです」

ニールズヤード レメディーズの理念は、ブランドロゴによって表現されています。その意図は、目に見える美しさ以上に、表には表れない身体の健康が大切であるということ。

ものづくりやサービスにおいても、見た目以上に中身の素材の質、さらにブランドの理念・姿勢を大切にしています。



自分なりの「オーガニック」を、思い切って表現してほしい

8698448652_eac6f578a3_h最後に、「1万人のクリエイターミーツPASS THE BATON」に期待していることを伺いました。

「オーガニックって、もともと生命体という意味なんです。生き方そのものとも言えます。美しく、健康に、自然体のままに生きる。それが幸せってことなんですよね。
クリエイターの皆さんには、そんなオーガニックの良さをわかりやすく、かっこ良く表現してもらえると嬉しいですね。『自分が考えたオーガニックはこうだ!』というイメージを自由に、思い切って表現してもらえればと思っています」

これまで、ブルーボトルは箸置きやマッサージオイル用のボウルとして再利用されたことがあるそう。最近では、粉砕してカレットにしたものを道路に撒いて滑り止めとして利用しています。

ブルーボトルがもう一度美しく生まれ変わるようなデザイン・アイデアを、ぜひご応募ください。


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アロマオイルを配合するためのボウル(左)と、月の満ち欠けをイメージした箸置き(右)

アロマオイルを配合するためのボウル(左)と、月の満ち欠けをイメージした箸置き(右)


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One Response to 変えないことがこだわり、ブルーボトルの深いワケ

  1. 西垣 洋子 より:

    私は住んでいる浦安市でリサイクルガラスを使ったガラス工房で制作したり、教えたりしているボランティア市民です。
    浦安市では、十年以上前からリサイクルガラス工房があり、イイチコの瓶だけを集めて500度で焼いて、砕いて、再生しています。今はしの予算不足で吹きガラスの先生がいないので、吹きガラスになるのは一年に一度ですが、普段はパートドヴェールにしています。

    実はニールズヤードの瓶は前から気になっていました。いい色だし、ガラスの質もいい。
    一度、砕いて別のものに作り変えてしまっては?
    グラスやお皿、普段使いのものにちょうどいい色だと思います。

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